松尾芭蕉「あらたふと」発句懐紙

元禄二年作

実物の真蹟懐紙は個人蔵。

日光の高野家に、本真蹟を彫り付けた句碑がある。同家は、代々日光山輪王寺に仕えた旧家で、庭園内に芭蕉句碑が新旧二基(同碑文-下記)あるうち、古いほうは、明治二年に亡くなった十一代目の高野道文(高野将監逵久)氏が、幕末ごろに建立したものという。

  日光山に詣  芭蕉桃青
  あらたふと木の下闇も日の光
  此真蹟大日堂の碑と異同ありて
  しかも意味深長なりよつて今茲に
  彫付て諸君の高評をまつ
  (注)「大日堂の碑」は「あらたふと青葉若葉の日の光り」の句碑。


「おくのほそ道」に記された「あらたうと青葉若葉の日の光」の句は、室の八嶋に立ち寄った折の「あなたふと木の下暗(やみ)も日の光」(
「俳諧書留」)を初稿とし、後に真蹟懐紙中の「あらたふと木の下闇も日の光」に改案して得られた決定稿と見られる。
  
絲遊に結つきたる煙哉     翁
あなたふと木の下暗も日の光  翁
入かゝる日も絲遊の名残哉(程々に春のくれ)
鐘つかぬ里は何をか春の暮
入逢の鐘もきこえず春の暮

(俳諧書留)

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