松尾芭蕉「落くるや」他句文懐紙

元禄二年作

実物の真蹟懐紙は個人蔵。

本句文は、「おくのほそ道」の旅で、黒羽から殺生石へ向かう途次、浄法寺桃雪(図書)の紹介で高久の名主高久覚左衛門宅に逗留した折に書かれたもの。高久家伝来の懐紙について、詳しくは[関連資料1/資料2] 参照。
次の二つの句文は、高久家以外に伝わった真蹟懐紙からのものだが、高久家伝来のものとやや相違するところはあるものの、内容的には同一である。
<他の真蹟句文(1)-個人蔵> <高久家伝来の真蹟句文では>
  みちのく一見の桑門 みちのく一見の桑門
  同行二人那須の篠 同行二人那須の篠
  原をたつねて猶殺生 原をたつねて猶殺生
  石ミむと急き侍る程に 石みむとて急き侍る程に
  あめ降出ければ先 あめ降り出ければ
  此ところにとゝまり候 此ところにとゝまり候
             風羅坊            風羅坊
落くるやたかくの宿の郭公 落くるやたかくの宿の郭公
木の間をのぞく短夜の雨   曽良 木の間をのぞく短夜の雨  曽良
  元禄二年孟夏
<他の真蹟句文(2)-個人蔵> <高久家伝来の真蹟句文では>
  みちのく一見の桑門 みちのく一見の桑門
  同行二人なすのしの 同行二人那須の篠
  はらを尋て猶殺生石 原をたつねて猶殺生
  ミむと急侍るほどに 石みむとて急き侍る程に
  あめ降出ければ先 あめ降り出ければ
  この処にとゝまり候 此ところにとゝまり候
             風羅坊            風羅坊
落くるやたかくの宿のほとゝきす 落くるやたかくの宿の郭公
木の間をのぞく短夜の雨   曽良 木の間をのぞく短夜の雨  曽良
  元禄二年初夏
<参考/曽良の俳諧書留>
高久角左衛門ニ授ル
みちのく一見の桑門同行二人なすの篠原
を尋て猶殺生石ミんと急侍るほとにあめ降
出けれは先此処にとゝまり候
落くるやたかくの宿の時鳥 翁
木の間をのそく短夜の雨 曽良
落くるやたかくの宿のほとゝきす
元禄二年孟夏


  
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