松尾芭蕉「さなへつかむ」句文懐紙

元禄二年作

実物の真蹟短冊は個人蔵。

本句は、「おくのほそ道」所収の「早苗とる手もとや昔しのぶ摺」に落ち着くまでの間に詠まれた句で、曽良の俳諧書留に、これの初稿にあたる「五月乙女にしかた望んしのぶ摺」の句が示されている。

あくれば、しのぶもぢ摺の石を尋て、忍ぶのさとに行。遥山陰の小里に石半土に埋てあり。里の童べの来りて教ける。昔は此山の上に侍しを、往来の人の麦草をあらして、此石を試侍をにくみて、此谷につき落せば、石の面下ざまにふしたりと云。さもあるべき事にや。 
 早苗とる手もとや昔しのぶ摺
(おくのほそ道)

しのぶの郡、しのぶ摺の石は、茅の下に埋れ果て、いまは其わざもなかりければ、風流のむかしにおとろふる事ほいなくて、
 五月乙女にしかた望んしのぶ摺 翁
        加衛門加之二遺ス
(俳諧書留)

< 関連資料 >
  


  
俳聖 松尾芭蕉・生涯データベース
 
松尾芭蕉真蹟模写展示室
 
生涯データベース目次
 

 
松尾芭蕉・おくのほそ道文学館
 
奥の細道関連絵図展示室
 
文学館総合目録
 

 
おくのほそ道 総合データベース
 
俳聖 松尾芭蕉・みちのくの足跡
 
総合目次
 


Copyright(C) 2003  LAP Edc. SOFT.  All Rights Reserved.
 Maintained online by webmaster@bashouan.com