石巻資料写真と解説(3)

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住吉公園 住吉公園。

旧北上川の河口付近に南北に長い島「中瀬」があり、その北端の先に、歌枕「袖の渡り」の地として知られる住吉公園がある。住吉公園は、対岸の湊地区の町並や稲井地区の山々が眺められる景勝地で、付近には文化財になっている志賀直哉の生家や毛利コレクションなどがある。

住吉神社。

芭蕉と曽良は、元禄2年(1689年)5月10日(新暦6月26日)、石巻に着いた当日に公園内の住吉神社に参詣した。曽良の随行日記には当神社に詣でたことが「・・・住吉ノ社参詣。袖ノ渡リ、鳥居ノ前也。」と書かれている。
住吉神社は延喜式神名帳に名を連ねる式内社で、正式には大島神社だが、住吉地区にあるので古来この通称がある。
住吉神社
歌枕「袖の渡り」の碑 歌枕「袖の渡り」の碑

公園内には数多くの石碑が見られるが、その中に大きく「名蹟 袖の渡」と彫られた石碑がある。
「おくのほそ道」の本文には「袖のわたり・尾ぶちの牧・まのゝ萱はらなどよそめにみて、・・・」とあるが、曽良の日記には住吉神社を参詣したとあるので、実際には、芭蕉は歌枕「袖の渡り」の地に足を踏み入れたことになるだろう。
住吉公園・雄島。

写真は、岸辺と朱色の橋で結ばれている「雄島」で、雄島には水神碑と、幕末から明治にかけて石巻で活躍した俳人保原花好の「名月やそよりともせぬ水の上」(表)と「江の明り残さで暮るるもみじかな」(裏)の句碑が建っている。
住吉公園・雄島
住吉公園・巻石 住吉公園・巻石

雄島の東側で水面からわずかに姿を見せているのが「巻石」。「巻石」は、この岩の周りを水が巻きながら流れることにちなんだ名で、石巻の地名はこの石に由来するという説もある。大淀三千風は「松島眺望集」の中で、この巻石を「石巻。川中に大きなる岩あり。此かげ浪巴(ともえ)をなせり。此故に此名有」と書いている。


 
  
俳聖 松尾芭蕉・みちのくの足跡
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第20集 芭 蕉 と 石 巻
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